整形外科 二重(プチ整形)3
● 埋没法(プチ整形)
埋没法(プチ整形)ではこの作成に上眼瞼挙筋と上眼瞼後部の皮膚の裏側を埋没して縫合線とする総称名です。この方法によって上眼瞼溝そのものは作り出されることになると思います。そしてこの整形外科手術が終わったあと確かに眼は二重になるでしょう。しかしよく考えてみれば二重であるためには恒に上眼瞼挙筋の短縮によって生じた開瞼時に一定の重瞼幅を睫毛の上に残さなくてはならないことにあります。ただし、多くの一重の方においては上眼瞼の皮膚はどちらかと言えば多めですから、せっかくできあがる重瞼の線は睫毛と重なり、せっかく二重の整形外科手術をしたのに奥二重でしかないといった現実もあるのではないかと思います。このことを考えて作成される上眼瞼溝を解剖学的に許される範囲内よりも高い位置に設定することが時々行われているようですが、この方法によって創られる上眼瞼溝は異常な位置にあるため、確かに開瞼時に一定に二重の幅は確保されたとしても不自然な感じの瞳が作り出される可能性もあるでしょうし、その整形外科手術結果も不安定なものになるはずです。一重の瞼と二重の瞼の間には単に上眼瞼溝が存在するか否かの他に、蒙古襞の問題や瞳そのものの厚さといった特徴的ないろいろなものを解決しなければならない例も多々あるものです。このように考えてくるとお解り頂けるように埋没法(プチ整形)の最もよい適用は、日によっては二重になるといった安定しない二重を固定するといった場合に用いるのがよい適用となるのだと思います。このような瞼においては二重になれる要素を数々持っているからだと思います。もちろん埋没法(プチ整形)で蒙古襞の修正をすることはできません。その上あくまでも糸で縫合されているということはむしろ仮止めされているという状態に近いので、長期の結果では消失する場合もある方法と言えます。
日本美容外科学会(JSAPS) Http://www.jsaps.com/index.html様より引用